【1/29 （月）】山極壽一先生と『共感革命』についての対話会
開催日時概要
日時：2024年1月29日月曜日 18:00
場所：グランフロント ナレッジサロン内
内容
人類学者・霊長類学者の山極壽一先生をお招きし、最新著書である『共感革命』のテーマについて対話する会です。
『共感革命』を読んで参加されることを推奨します。
同著のテーマは多岐にわたりますが、お話する予定のトピックについては末尾をご参照ください。
【内容】
ユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』など、言葉を重視する西洋人類史においては、人類の繁栄の起点は、言葉の獲得による「認知革命」であったといいます。
本書において、山極先生は、「認知革命」の前に起きた「共感革命」が人類史上最大の革命であったと説きます。当対話会においては、人間の本性である「共感」の起源に立ち返り、歩んできた歴史を見直し、新たな未来を山極先生と対話しながら考えます。想定する主なテーマは以下の通りです。
1. 共感の起源と対話の本質：
共感の起源、言葉を超えた相互理解という「対話」の本質
2. 人間の基本的自由の拡大：
「動く自由」、「集まる自由」、「対話する自由」の拡大と、それらの自由が如何にして個々の人間が複数の集団を渡り歩きながら、自然と人間が関わり合う社会をグローバルに拡大するかについての提唱
3. 「あいだ」の思想：
農耕牧畜の宗教の起源、「人間とは何か」、「社会とは何か」に関する問い
生物と環境が一体であり相互に影響を与え合うとする西田幾多郎の「容中律」を尊ぶ「あいだ」（between）の思想
4. 家族の起源と未来のあり方：
家族の起源、これからの家族のあり方
5. 戦争の本質と平和への道：
言葉が切り分けた内と外の世界における「共感力の暴発」としての戦争、共感力を用いた平和の実現を目指す
6. 生成AIの影響：
生成AIが、人間のロゴス（論理）と感性の複雑な交じり合いによる判断プロセスや、物語を生み出す能力に与える影響
